鉄道事故
鉄道事故の慰霊施設


JR羽越本線脱線事故
 発生:2005年12月25日
 場所:北余目駅〜砂越駅間の第2最上川橋梁付近
 事故種別:脱線事故
 被害:死者5名 負傷者33名
 原因:突風による脱線転覆
 対策:防風柵やドップラー・レーダーの設置


事故現場にある慰霊碑


福知山線列車脱線転覆事故
 発生:2005年4月25日
 場所:塚口駅〜尼崎駅間
 事故種別:脱線事故
 被害:死者107人 負傷者562人
 原因:速度超過による脱線
 対策:現場のカーブとカーブ手前の直線の制限速度
    下げた。
    JR西日本全線の所要時分を見直す。


慰霊施設(施設内は撮影禁止)


脱線した列車が衝突したマンション


車窓から見たマンション


営団日比谷線中目黒駅構内列車脱線衝突事故

 発生:2000年3月8日
 場所:中目黒駅手前(恵比寿側)のカーブ
 事故種別:競合脱線
 被害:死者5人 負傷者63人
 原因:カーブで脱線してポイント切替部分にはみ出
    したところに対向車両が衝突
 対策:曲線通過性能の向上や輪重バランスが崩れ
    ることの防止、輪重調整作業の作業性向上を
    考慮した車両の採用するようにした。
     車体連結部の隅柱に衝突柱を設置して衝突
    事故時の安全性を向上させた。


事故現場にある慰霊碑


信楽高原鉄道列車衝突事故
 発生:1991年5月14日
 場所:貴生川駅〜紫香楽宮跡駅間
 事故種別:列車衝突事故
 被害:死者42人 負傷者614人
 原因:代用閉塞の不適切な使用・誤出発検知装置の
    誤作動
 対策:鉄道会社間相互で行われる直通運転に対して
    周到な用意と訓練を行うことが求められるよ
    うになる。
     従来は直通運転の相手先まで乗務員がその
    まま乗務していることが多かったが、事故後
    は自社線区間のみを乗務することが多くなっ
    た。
     鉄道の分野での事故調査委員会が設けられ
    るようになった


事故現場にある慰霊碑


事故現場


富士急行列車脱線転覆事故
 発生:1971年3月4日
 場所:寿駅〜三つ峠駅間
 事故種別:脱線事故
 被害:死者17名 負傷者69名
 原因:踏切でトラックと衝突しエアタンクが破損し
    てブレーキが利かなくなり暴走して脱線
 対策:エアブレーキの系統を多重化


現場付近にある慰霊碑


鶴見事故
 発生:1963年11月9日
 場所:鶴見駅〜新子安駅間の滝坂不動踏切付近
 事故種別:多重衝突事故
 被害:死者161人 負傷者120人
 原因:@貨物列車が脱線して東海道線の上り線路を
     塞いでしまう。
     Aそこに横須賀線の上り電車が侵入して衝
     突、脱線して下り線にはじき出される。
     Bはじき出された上りの電車が走行中の横
     須賀線の下り電車の側面に突き刺さる。
 対策:護輪軌条の追加設置・レール塗油器の設置。
    2軸貨車のリンク改良・車輪踏面形状の改
    良。


事故現場付近にある供養塔


鶴見の総持寺境内にある慰霊碑


三河島事故
 発生:1962年5月3日
 場所:常磐線三河島駅構内
 事故種別:多重衝突事故
 被害:死者160人 負傷者296人
 原因:@貨物列車が停止信号を行き過ぎて安全側線
     に侵入して脱線し、下り線を塞ぐ。
     A発車したばかりの下り電車が貨物列車に
     接触し脱線し、上り線を塞ぐ。
     B数分後、上り電車が侵入して下り電車と
     衝突。
     (下り電車の乗客が非常ドアコックを開い
     て脱出して線路を歩いていたため、線路を
     歩いていた乗客をはねながら衝突)
 対策:自動列車停止装置(ATS)の設置の前倒し。
     信号炎管・列車防護無線装置の整備


三河島駅近くの浄正寺境内にある観音様


浄正寺


六軒事故
 発生:1956年10月15日
 場所:参宮線(現紀伊線)六軒駅
 事故種別:列車衝突事故
 被害:死者42名 負傷者94名
 原因:列車の脱線・出発信号機現示の誤認
 対策:蒸気機関車の廃止、電気や内燃動力へ
    の切り替え促進。(ボイラーの熱水による
    死傷者が多かったため)


事故現場付近の慰霊碑


松阪市の清光寺にある殉難者碑


桜木町事故
 発生:1951年4月24日
 場所:桜木町駅構内
 事故種別:列車火災事故
 被害:死者106人 負傷者92人
 原因:作業員が誤ってスパナを落とし、架線が垂れ
    下がってしまったところに電車が来て架線と
    パンタグラフが絡まりショートして火災が発
    生。
    自動扉はショートのため作動せず脱出がで
    できなかったため被害が拡大。
 対策:非常ドアコックの設置と表示が義務化され、
    緊急時にドアを乗客が手動で開けられるよう
    法令が改正された。


鶴見の総持寺境内にある桜木観音


松川事件
 発生:1949年8月17日
 場所:東北本線(福島市松川町)
 事故種別:脱線転覆事故
 被害:乗員3名死亡
 原因:列車往来妨害
    (レールが外されていた)
    ※国鉄3大ミステリーの1つ


慰霊碑


松川記念塔


三鷹事件
 発生:1949年7月15日
 場所:三鷹駅構内
 事故種別:脱線転覆事故
 被害:死者6名 負傷者20名
    (脱線転覆しながら商店街に突っ込む)
 原因:無人列車の暴走
    ※国鉄3大ミステリーの1つ


慰霊碑


JR東日本労組が建立した50年碑


庭坂事件
 発生:1948年4月27日
 場所:奥羽本線(福島市町庭坂)
 事故種別:脱線転覆事故
 被害:乗員3名死亡
 原因:列車往来妨害
    (線路のつなぎ目の線路継目板、ボルト、
     犬釘が外されていた)


事故現場の慰霊碑


近鉄奈良線列車暴走追突事故
 発生:1948年3月31日
 場所:河内花園駅構内
 事故種別:追突事故
 被害:死者49名 負傷者282名
 原因:ブレーキ故障(部品の老朽化。資源不足に
    より部品が摩耗しても使い続け、補助ブレ
    ーキは使えなくなっていた)

 
 河内花園駅の高架下に建つ光明地蔵


名鉄瀬戸線脱線転覆事故
 発生:1948年1月5日
 場所:名古屋市守山区大森
 事故種別:脱線転覆事故
 被害:死者38名 負傷者153名
 原因:急カーブでの急ブレーキ

事故現場の慰霊碑


八高線列車転覆事故
 発生:1947年2月25日
 場所:東飯能駅〜高麗川駅のカーブ
 事故種別:脱線転覆事故
 被害:死者184名 負傷者495名
 原因:減速不足による客車の脱線転覆
 対策:木造車の鋼体化改造


事故現場の慰霊碑


八高線列車正面衝突事故
 発生:1945年8月24日
 場所:小宮駅〜拝島駅の多摩川橋梁中央部
 事故種別:列車正面衝突および転落
 被害:死者105名 負傷者67名(増水した川に転
    落したため、流された被害者もいるため諸説
    あり)
 原因:暴風雨、信号故障、通信途絶による代替閉
    塞の不徹底や思い違い


八高線の多摩川橋梁


多摩川から引揚げた車輪


説明書き


成東駅爆破事件
 発生:1945年8月13日
 場所:千葉県成東駅
 被害:死者42名
 原因:米軍の戦闘機による機銃掃射により成東駅
    に停車中の列車(弾薬積載)が引火し、消火
    作業中に爆発


駅の入口付近にある慰霊碑


湯の花トンネル列車銃撃事件
 発生:1945年8月5日
 場所:八王子市裏高尾町の中央本線湯の花トンネル
 被害:死者52名,負傷者133名(諸説あり)
 原因:米軍の戦闘機による機銃掃射とロケット弾の
    攻撃


バス通りにある案内


慰霊碑


湯の花トンネル


大山口列車空襲
 発生:1945年7月28日
 場所:山陰本線大山口駅東方約600m
 被害:死者44名、負傷者31名
 原因:米軍の戦闘機による機銃掃射とロケット弾の
    攻撃


大山口駅の外にある慰霊碑


北条線列車脱線転覆事故
 発生:1945年3月31日
 場所:兵庫県加西市の網引駅付近
 事故種別:脱線事故
 被害:死者12名(飛行機搭乗員1名含む)
     負傷者104名
 原因:@戦闘機「紫電改」が試験飛行中にエンジン
     停止
    A不時着時に線路を引っ掛けてずれる
    Bずれた線路に列車が侵入して脱線転覆


事故現場の慰霊碑


網引駅


網引駅にある説明書き


高山線列車脱線事故
 発生:1945年1月10日
 場所:飛騨金山駅〜焼石駅間
 事故種別:競合脱線
 被害:死者43名 負傷者56名
 原因:不明


事故現場のお地蔵様


慰霊碑


土浦事故
 発生:1943年10月26日
 場所:常磐線土浦駅構内
 事故種別:多重衝突事故
 被害:死者110名 負傷者107名(諸説あり)
 原因:ポイント切替ミス、および信号を赤にしなか
    ったことによる二次、三次災害。
     @貨車の入替作業時にポイント切替えミス
      により貨車が立ち往生する。
     A立ち往生していた貨車に侵入してきた上
      り貨物列車が衝突して脱線して下り線を
      塞ぐ。
     B下り普通列車が脱線した貨物列車に衝突
      し客車の一部が川に転落してしまう。


JRの寮内にある慰霊碑(許可を得て撮影)


最初に作られた慰霊碑


客車が転落した川


山陽線網干駅列車衝突事故
 発生:1941年9月16日
 場所:山陽本線網干駅構内
 事故種別:追突事故
 被害:死者85名 負傷者71名
 原因:減速不足
 対策:橙信号のときは制限速度(55キロ)以下に
    落とす規定となる


網干駅近くの朝日山山頂のお寺にある慰霊碑


朝日山から見た網干駅方面


西成線列車脱線火災事故
 発生:1940年1月29日
 場所:西成線(現桜島線)安治川口駅構内
 事故種別:脱線転覆および車両火災
 被害:死者189人 負傷者69人
 原因:列車通過中にポイント切替を行ったことによ
    る脱線転覆、およびガソリンへの引火による
    火災
 対策:鎖錠装置(列車通過中にポイント切替をでき
    なくする装置)の設置
    ガソリンエンジン車の使用を中止し、電化工
    事を前倒し


安治川口駅の外にある慰霊碑


根府川駅列車転落事故
 発生:1923年9月1日
 場所:根府川駅構内
 事故種別:脱線転落事故
 被害:死者112人 負傷者13人(諸説あり)
 原因:関東大震災で発生した地滑りにより駅と列
    車の一部が海に落下する。


根府川駅にある慰霊碑


根府川駅ホーム


北陸線列車雪崩直撃事故
 発生:1922年2月3日
 場所:親不知駅〜青海駅間の勝山トンネル付近
 事故種別:脱線事故
 被害:死者90人 負傷者40人
 原因:雪崩の直撃
 対策:複線化の際に上り線は専用の新子不知トンネ
    ルを山側に建設
    下り線は旧線にコンクリート製のスノーシェ
    ルターを設置


糸魚川市の蓮台寺地区の七社神社境内の慰霊碑


糸魚川市の大和川地区の教念寺境内の慰霊碑


現場付近


箒川鉄橋列車転落事故
 発生:1899年10月7日
 場所:東北本線の矢板駅〜野崎駅の箒川鉄橋
 事故種別:脱線転落事故
 被害:死者19人 負傷者38人(諸説あり)
 原因:台風と地形による強風


現場近くの慰霊碑


現場近くの線路沿いの慰霊碑


箒川鉄橋


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