事件・火災

令和 平成 昭和 大正 明治 明治以前

令和


平成

明石花火大会歩道橋事故
発生:2001年7月21日
場所:兵庫県明石市朝霧駅南側の歩道橋
被害:死亡者11人、負傷者183人
概要:群衆事故
影響:警備業法および国家公安委員会規則が改正され、警備業務検定に雑踏警備が新設される


慰霊碑「想の像」


朝霧歩道橋


新大久保駅乗客転落事故
発生:2001年1月26日
場所:新大久保駅
被害:
死亡者3
概要:線路に転落した人を助けようとした日本人カメラマンと韓国人留学生が進入してきた列車にはねられて死亡
対処:
国土交通省により以下の対策を指導
・駅ホームに列車非常停止ボタンを設置または転落検知マットを整備する
・駅のホーム下に退避スペースを確保する


新大久保駅構内にある顕彰碑


神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇聖斗事件)
発生:
1997年2月10日、1997年3月16日、1997年5月24日
場所:兵庫県神戸市須磨区
被害:死亡者2人、負傷者2人
犯人:少年A(当時14歳)
動機:快楽殺人
対処:医療少年院送致
影響:少年法が改正される


事件現場に設置された慰霊碑


地下鉄サリン事件
発生:
1995年3月20日
場所:営団地下鉄丸ノ内線、日比谷線、千代田線の各車内
被害:死亡者14人、負傷者約6,300人
犯人:オウム真理教関係者数多数
動機:教団への強制捜査を阻止するため
対処:死刑13人、無期懲役6人、有期懲役81人、執行猶予付き87人、罰金3人
影響:サリン等による人身被害の防止に関する法律が制定、駅構内からゴミ箱が撤去(一部では中が見えるようになって復活)


霞が関駅構内に設置された殉職した職員を顕彰するプレート


旧上九一色村の教団施設跡にある慰霊碑


昭和

大東館火災
発生:
1986年2月11日
場所:静岡県熱川温泉
被害:死亡者24人
原因:ベニヤ板の低温発火


跡地にある慰霊碑


ホテルニュージャパン火災
発生:
1982年2月8日
場所:東京都千代田区永田町2丁目
被害:死者33名、負傷者34名
原因:宿泊客の寝たばこの不始末。杜撰な防火管理体制。
対処:経営者が業務上過失致死傷罪に問われ禁固3年の実刑判決を受ける


芝公園の増上寺にある犠牲者の供養のために建立された「聖観世音菩薩」像


太洋デパート火災
発生:
1973年11月29日
場所:熊本県熊本市下通一丁目
被害:死者104名、負傷者67名
原因:出火原因不明


白川沿いに移設された慰霊


新富士海岸炊事遠足爆雷事故
発生:
1965年10月5日
場所:釧路市新富士海岸
被害:死者4名、負傷者31名
原因:海岸にあった小さいドラム缶のようなもの(旧日本軍の対潜水艦用爆雷だった)で暖を取ろうとしたら爆発を起こした


釧路西港臨海公園にある慰霊碑


衣笠病院火災
発生:
1960年1月6日
場所:神奈川県横須賀市の衣笠病院
被害:
死者16名
原因:2階分娩室のストーブから出火


殉職した青嶋ミチヨ看護師の顕彰碑
数回にわたり火の中に飛び込んで計5人の新生児を無事助け出したが、救助中に力尽き、2人の新生児とともに32歳で殉職したそうです


第五福竜丸事件
発生:
1951年3月1日
場所:ビキニ環礁
被害:船員23名が被ばく
概要
アメリカがおこなった水爆実験により付近で操業していた漁船(第五福竜丸)が死の灰を浴びる
その他:
第五福竜丸以外にも被ばくした漁船が多数あるため全体ではビキニ事件というそうです
放射性に汚染されたマグロが大量に水揚げされたため土中や海中に処分したそうです


夢の島公園内に展示されている第五福竜丸



茶内大原劇場火災

発生:
1951年5月19日
場所:JR根室本線茶内駅付近の映画館
被害:死者42名
原因:映画フィルムの発火(昔の映画フィルムはセルロイド製だったので燃えやすかった)
影響:不燃性フィルムの開発の加速


劇場跡地に建立された慰霊塔


下山事件
発生:
1949年7月6日
場所:常磐線北千住駅〜 綾瀬駅間
被害:死者1名(下山定則国鉄総裁)
犯人:不明(死後に線路に置かれた説や自殺説もある)


上野東京ラインと常磐線のガード下にある「下山国鉄総裁追憶碑」


布袋座火災
発生:
1943年3月6日
場所:北海道倶知安町の映画館「布袋座」
被害:死者208名
原因:映画フィルムの発火(原因不明)
映画技師が発火したフィルムを防火区域になっている映写室から廊下に投げ捨てたため映画館全体に延焼。
出入口付近に映写室があったため、出入口から避難できず、非常口は雪に埋もれ開かず、出火直後は2階の窓から脱出したが、やがて階段が焼け落ち脱出不可能になり被害が拡大した


旭ヶ丘霊園共同墓地に建立された慰霊碑


二・二六事件
発生:
1936年2月26日〜2月29日
場所:東京都渋谷区宇田川町(元東京陸軍刑務所敷地)
被害:
死者
松尾伝蔵(内閣総理大臣秘書官事務取扱)
高橋是清(大蔵大臣)
斎藤実(内大臣)
渡辺錠太郎(教育総監)
他警察官5名
負傷者
鈴木貫太郎(侍従長)
他数名
犯人:皇道派の陸軍青年将校
動機:皇道派と統制派の派閥対立および大恐慌の元凶を政財界の要人と考え武力行使により政治改革をして天皇を中心とした政治体制をめざした
対処:首謀者17名が死刑、禁錮刑多数
影響:統制派が実権を握り、議会の発言力が弱まり軍部の発言力が強まる


二・二六事件慰霊像
首謀者が銃殺により処刑された場所。二・二六事件の被害者、処刑者共に慰霊されている


濱口雄幸首相狙撃事件
発生:
1930年11月14日
場所:東京駅
被害:濱口雄幸(一命を取りとめたが翌年この傷から侵入した細菌により化膿し死去)


事件現場(床の四角い部分)


函館大火
発生:
1934年3月21日
場所:函館市
被害:死者2、166名、負傷者9,485名(諸説あり)
原因:強風により屋根が飛び囲炉裏の火が巻き上げられ出火し強風により飛び火する


殉難者を弔慰するための函館市慰霊堂と供養塔


大正

福田村事件
発生:
1923年9月6日
場所:千葉県東葛飾郡福田村(現野田市)
被害:死亡者9人、負傷者6人
犯人:地元の自警団員
動機:香川県の薬の行商団15人を朝鮮人と思い込んで殺害(関東大震災後、デマにより各地で朝鮮人虐殺事件が発生していた)
対処:7名(懲役3年から10年)、1名(懲役2年、執行猶予3年)


慰霊碑のある円福寺(慰霊碑は撮影禁止)


原敬首相暗殺事件
発生:
1921年11月4日
場所:東京駅
被害:原敬(首相)


丸の内南口改札口付近にある事件現場のマーク


三毛別羆事件
発生:
1915年12月9日〜12月14日
場所:北海道苫前郡苫前村大字力昼村三毛別
被害:死者7名、負傷者3名
概要:ヒグマによる被害
対処:猟師の山本兵吉氏がヒグマを射殺


現場近くに設置された慰霊碑


事件現場付近に作られた当時の様子


明治

大津事件
発生:1891年5月11日
場所:滋賀県大津市
被害:負傷1名(ニコライ2世 ロシア帝国皇太子)
間接的に死者1名 畠山 勇子(ニコライ2世への謝罪の遺書を残して自殺)
犯人:津田三蔵
動機:ロシアの北方諸島などに関しての強硬な姿勢を快く思っていなかった
対処:無期懲役
影響:司法の独立を達成。不平等条約改正へのはずみとなる


事件現場


紀尾井坂の変(大久保利通暗殺事件)
発生:1878年5月14日
場所:東京府麹町区麹町紀尾井町清水谷
被害:死者2名(大久保利通、他1名)
犯人:島田一郎、他5名
動機:不平士族による襲撃
対処:斬罪
影響:政府要人には護衛が付き、暴力による政治改革は減り言論で改革を目指す自由民権運動へ移行していく


事件現場に設置された哀悼碑


明治以前

井土ヶ谷事件
発生:
1863年10月14日
場所:神奈川県横浜市南区井土ヶ谷下町
被害:死者1名(フランス人士官)
犯人:浪士3名(犯人不明)
動機:攘夷によるもの
対処:フランスに使節団を派遣し遺族に謝罪と扶助金を払う
影響:討幕運動や明治維新のきっかけの一つとなる


事件現場付近にある慰霊碑


生麦事件
発生:
1862年9月14日
場所:神奈川県横浜市鶴見区生麦
被害:死者1名、負傷者2名
犯人:薩摩藩士
動機:大名行列の列を乱したことによる切り捨て御免
対処:
幕府による賠償金の支払い
薩摩藩とは交渉のもつれにより薩英戦争への発展(イギリスからの軍艦購入を条件に扶助料を払い和睦)
影響:イギリスの軍事力を目の当たりにした薩摩藩は攘夷から開国へ方針転換する。


事件現場付近にある慰霊碑


永代橋崩落事故
発生:
1807年9月20日
場所:隅田川にかかる永代橋
被害:死者440名
概要:橋が群衆の重みに耐えられず崩落


目黒の海福寺(深川から移転)に建立された慰霊碑


現在の永代橋